2021年8月1日 Takaの住宅お役立ち情報
失敗しない家づくり⑦
コラム「失敗しない家づくり」7回目は引き続き、「家づくりにおいて大切なポイント」Ⅱ.間取りについて説明していきます。前回は規格住宅と注文住宅について説明してきました。ただ、どちらでもない家づくりの考え方とはいったい何でしょうか?
【提案住宅=相互満足住宅!】
前回ご紹介できなかった3つ目の間取りの考え方が「提案住宅」です。
こちらは弊社の家づくりの考え方でもあるんですが、お客様が家づくりを進める上での夢や希望、全てが叶えられればいいんですが、土地や建物の大きさ、予算など様々な要因で叶えられない場合が多々あります。
そうしたときに「このような方法もありますよ。」「こんな形で考えてみてはいかがですか?」とプロの目線からの提案をプラスして、間取り・金銭面・将来の生活ビジョンなども含めお互いが満足いくように進めていく家づくりがこの提案住宅です。特に現状だけでなく5年後・10年後、さらにその先を見据えた生活提案がキチンと出来るかがプロの腕の見せ所です。
お客様にとっては自分の夢や希望を活かしつつ、暮らしやすい住まい提案をしてくれたという喜びに繋がり、業者側にとってもお客様からの難しい提案や注文に応えていくために勉強し、それを活かすことでやりがいや喜びに繋がっていきます。
つまり、提案住宅は「相互満足住宅」ともいえるでしょう。これこそがプロによる家づくりだと考えます。
【間取りを考える上で・・・】
その提案住宅を設計する上では3つの把握しておかなければいけない条件があります。その条件とは ①敷地 ②予算 ③要望 の3つです。
まず「敷地条件」ですが、建築予定地を観察し、形状や地盤・日当たり・風通しなどはもちろんのこと、周辺建物の景観(隣家の窓位置や玄関位置など)、周辺の状況(隣家や生活圏、公共施設、交通量など)、環境(ゴミ捨て場、交通量、幼稚園などの送迎場所、バス停の位置など)をしっかり確認します。また、朝晩や雨天時などで状況が違う場合もありますので、何度も土地状況を確認し、それらを落とし込んだ間取り作りが必要です。
次に「予算条件」です。こちらはどんなに素晴らしい間取りが出来ても予算が合わなければ絵に描いた餅になってしまいます。まずは建築資金としてこれぐらいまでなら大丈夫という金額(希望予算)をどれくらいにするかを決めておきましょう。その中で、希望予算を超えるけど、どうしても採用したいといった場合にどこまで予算的に出せるかの金額(限界予算)も合わせて考えておきましょう。
最後は「要望」です。将来の家族構成や生活様式、趣味・夢・新しい家に置く家具や家電などを考えておくことが必要ですが、その中から優先順位を決めておくことが大切です。例えば、将来子供がもう1人欲しいから子供部屋となる部屋を作っておきたいとか、書斎が欲しいけど予算的に厳しい場合は無くてもいいなどそういった要望を出していけば間取りに活かされていきますので、優先順位も含めた要望を出していきましょう。
次回からは「家づくりに大切なポイントⅢ」に進んでいきます。お楽しみに。