山の人に感謝
横越、田中様邸25日鉄筋検査完了。
毎回の事ながら鉄筋間隔200mmは見ごたえあり、安心できます。
その後耐圧版、土間コンクリート打設。
本日立ち上がりコンクリート打設
天候が読めず不安でしたがまずは一安心で
3月9日より建て方開始予定で工程段取り。
最終打ち合わせで未決項目を確定し、最終チェック。
ようやくエンジンがかかって来ました。
先日の「山からの一貫体制による家造り」シンポジウムの内容をまとめましたが
家造りの奥の深さを再認識しています。
中でも基調講演の村上敦氏(環境コンサルタント、ジャーナリスト)の講演で
「持続可能な林業と接続可能な家造り」は日本とドイツの違いを明確にし
現状の問題点と今後の課題、そして地方が元気になる要因が多くあると感じた。
山の視察も見る観点が今までと大きく違った。
バス3台約100人の視察で、役場職員が案内役で
苗木生産現場と間伐現場を視察。
唐松、檜、杉の苗、1年もの、2年もの、3年もの。
左の写真が1年目の杉の苗木で段ボール箱で保管し、夏は冷蔵庫に保管
真ん中の写真、右手が2年目の杉苗、左手が3年目の苗木
右の写真が花粉の少ない杉の苗木
3年がかりで育てて売る時は1本105円、唐松は53円との事で
何か気の遠くなるような話である。
左の写真が枝落とし機械で、木に絡まるようにして登っていき枝を切り落とす機械
操作はリモコンで操作する、1台50万。
真ん中の写真は枝落としや間伐を行なった杉で、もう1回間伐をやるとの事
右の写真は林業農家の人を聞いている参加者。(80歳くらいのお爺ちゃんが熱心に説明)
杉は植林して伐採するのに約50年、自分で植えた木は自分で切れない
本当に大変な仕事である。
更に木材価格は以前の3分の1では誰もやる人はいない。
何でもそうだが、いくらいいものを作っても買ってくれる人がいないとやって行けない、
すべての産業がそうであり、住宅も同様で品質、価格、センス、サービス
すべてにおいて時代に合っていなければならない。
農業や林業は生産できても販売は苦手であり、大きく遅れた産業であるが
国にとって無くてはならない産業で、行政がもっとしっかりしなければならないはず。
今回の住田町の取り組みは、行政と地元林業農家と製材業そしてスモリ工業が
一体化してできた体制であり、世界発信できる体制との事。
住田町長をはじめ多くの職員が案内してくれお土産まで頂き
最後に道の駅で休憩して帰るのに、皆さんのために時間を延長して
開けているので必ずお土産買ってとお願いされ
行政と民間がいい感じで一体となっている。
頂いたお土産は気仙スギせんべい、美味しくいただきました。
須森社長の山の職人を大事にする意味がよく解りました。