涼しさを演出
新潟にも猛暑襲来。
基礎工事と木工事進行中の現場があり、職人さんには感謝の言葉しかありません。
願わくば、もう少しでお盆休みなので、休み中のみ、からっと晴れてほしい...。
ところで...日本の夏は暑いと決まっている。
そんな暑さを克服するために、様々な工夫がなされているのが、日本家屋である。
そんな、日本家屋の伝統を少しでも取り入れたいと常々考えているのですが...。
特に意識しているのが、南側の軒の出(屋根の出)を深く、かつ、できる限り低くしたいと考えている。
なぜなら、太陽の南中高度が夏と冬では全く違うからである。
新潟ではおおよそ夏至の日の南中高度が約70度 一方、冬至の日の南中高度は約30度となり、夏は深い軒の出によって、建物の中を日陰にし、冬は軒が深くても中に陽射しが入ることになる。いわゆる現代のパッシブハウス的考えであり、非常に合理的な考えだと思う。
また、そんな庇に『すだれ』なんかも大変良い。
先人たちの知恵に敬意を表したいと思う。

また、そんな窓廻りのアイテムに格子戸も良い。
最近完成した複数物件にこの格子戸を採用しているが、施主様は勿論だが、私自身も大変気に入っている。
基本縦格子が多いのだが、日除けしつつ、風も通り、大変心地よい住環境となる。
また、細かくすれば、目隠しにもなり、空間に変化を持たすこともできるから、とても良い装置と言っても過言でない。
場所によっては、レ-スのカーテンを取り付けるのであれば、格子戸をお勧めしたい。
その他色々日本家屋の良さがあるが、長くなるのでこれで今日はおしまい。
是非、日本家屋の伝統的考えを取り入れてみませんか。
