2021年10月1日 Takaの住宅お役立ち情報
失敗しない家づくり⑨
コラム「失敗しない家づくり」9回目は引き続き「業者選び」の3つの信頼について解説していきます。
【技術力に対する信頼】
技術力とは施工基準や施工体制、設計力、提案力などはもちろんのこと、「高気密高断熱」や「耐久性・耐震性に優れた家」「機能的な家」など各会社の売りにしている部分など様々あります。
ただ、「ウチは他社に比べてこんなにも優れています!」「この技術を取り入れているのは我が社だけです!」と言われても実際にキチンと施工されているか?というのは誰もが気になるところだと思います。
技術力を確かめる上で一番の部分は「施工中の現場を見せてもらえるか?」ではないでしょうか。
壁や天井に隠れて見えなくなる部分もしっかりと施工されているか?というのも見るポイントですが、重要な部分は現場の職人さん達との関係です。実際に家づくりを行なうのは職人さん達ですので、一番は職人さん達とコミュニケーションが取れているか?が重要です。中には上から目線で指示したり、挨拶だけで特に言葉も交わさなかったりという担当者もいるようです。
また、現場の状況も見てみましょう。資材やゴミ等で散乱していないか?床や現しの梁や柱の養生はしっかりしているかなどチェックが必要です。
もちろん着工中の現場がない会社さんもあると思います。ただ、現場があるのに「いや~、建築中の現場は危ないので~」とか「担当者がいないと見せられないんですよ~」など何かと理由を付けて現場を見せたがらない会社には注意が必要です。
現場がないようであれば、「完成入居宅」を見せてもらうのも一つです。完成入居宅はお客様に引渡し済みのお宅で既にお客様が住んでいるお宅です。内装の仕上げや設備機器、間取り等の確認が出来るのもいいんですが、一番はその会社や営業マンとお客様との信頼関係が見えてくるところだと思います。
信頼関係が無ければ、まず自宅を気軽に見せてくれる方はいないですし、しっかりとアフターメンテナンス等も行なっている証拠です。現場も完成入居宅も見せてくれない会社は、技術力に対する信頼が無いといっても過言ではありません。
【人に対する信頼】
業者選びの際に最大かつ最後のカギとなる信頼が「人に対する信頼」です。この部分は会社に対する信頼や技術力に対する信頼よりも重要な部分となります。
あるハウスメーカーがお客様に「なぜこの会社で家づくりを決めてくれたのか?」というアンケートを取ったところ、1番多かった回答が「担当者が熱心で信頼できたから」でした。
大手のハウスメーカーでも、小さな工務店でも最後の決め手はやはり「人」ということです。
人生で最大かつ最高額の買い物といわれる自分の「住まい」を決める、それは本当に命がけの決断ともいえます。それを「心から信頼できる人」に任せたいのは当然です。
普通の小売店であればお客様と店員さん1対1ですが、住宅に関しては営業担当・設計担当・工事担当・インテリアコーディネーター・FP・アフターメンテナンス担当など、打ち合わせの際に多くの「人」が関わってきます。中には「営業担当が良くて契約したのに、契約したとたん一切顔を出さなくなった・・・」「設計担当に細かい部分まで伝えたのに工事担当と連携が取れていなかった・・・」といったケースも聞いたことがあります。
販売している商品は返品出来ますが、出来上がった住宅の返品はほぼ出来ません。しっかりと信頼出来る「人」を見極めて家づくりを進めていきましょう。
次回は「業者選び」のまとめを行ないます。お楽しみに。