業界の悪しき慣習に挑戦
築12年のお客様宅、外壁塗装工事
洗浄後、シーリング工事と順調
外壁、軒裏、破風板、モール等の色確認
今までとは、雰囲気がガラリと変え
モダンな感じで仕上がる予定。
今回、塗装することとなった最大要因が
バルコニーの外壁が傷んで見栄えが悪くなったため。
外壁を剥がしたら、通気層がまったく取れてない状況で
下地の木材や釘が腐食しはじめていた。
以下に下地工事が重要であるか実感。
今回は、しっかりと通気層をとり、上部に通気ライナーを取り付け
完璧な下地を作る予定だったが、現場へ行ってガッカリ。
そのままの状態でやり始めているではないか?
即座にやり直しを指示すると共に、私が下地を作る。
下地を、400mmくらいにカットし空気の流れを確保し
最上部の水切りは一番下にいれ、その上に通気下地
最上部の下地材に、通気ライナーを取り付け下地工事が完了。
ここまで、手間隙惜しまずやらないと
まったく今回の工事をする意味がない。
原理原則がまだ分かってない。
我が社も今年から取り入れたやり方で、
もう理解してもらったと思っていたが、まだまだ。
大工さんが作った下地に外壁を張る。
大工さんに対し、下地が悪いといえない感覚。
住宅業界の悪しき慣習。
まだまだ根強く残っていると感じる。
箱物関係の職人は、下地が悪かったら張らないというのが
当たり前のやり方であり、住宅業界と大きく違う。
大工絶対主義的だった住宅業界が
日本の住宅をだめにしてきたといっても過言ではないと思う。
こちらの写真は羽子板ボルトの錆。
結露対策をしておかないと12年でこのようになる。
毎日が勉強です。