集成材の誇り
一昨日、昨日と岩手、福島へ旅行兼勉強に行って来ました。
一番の目的はプレカット工場の見学で、朝7時出発し岩手県気仙郡へ13時到着。
工場全体を案内してもらい驚いたのが、工場がきれいな事と若い人と高齢者のどちらか。
フインガ?ジョイントの技術が発達し、短い材料も使えるのでゴミが少ない。
右端がゴミ箱の中で15cm以上は捨てない。
木の枝も皮をむき、削り、死節等で欠けた所の埋め木材として活用し捨てる所がない。
木材が接着剤をつけ、プレスされ、削られ、製品となっていく過程
柱材もプレスされ、モルダーされ製品として仕上がってくると本当にきれいです。
また自家発電設備を1億以上かけて作り、月800万の光熱費の3分の1を賄っているとの事で
年間約3000万円の節約となっており、設備投資分は4年で取り戻している。
最後はペレットストーブの燃料も作っている。
地域全体で森を守り、育む、千年の森づくりを合言葉に流通体制をつくっており
すごい所である。
山・川・海をめぐる緑の循環が根付いており、工場脇を流れる川は透き通ってきれいである。
町の人口が6000人で工場はすべて地元の人で120人の人が働いている。
製材工場、プレカット工場というと汚いイメージがあるが、きれいな工場でビックリ。
集成材は良くない、無垢の木が環境に良い等言っている人が多いが、とんでもない話。
無垢は良いところを採ってしまうと、残りは処分(チップ等)
集成材は殆んど捨てる所なく使っており、環境に対する貢献度ははるかに大きい。
以前から自分達が使っている材料がどのような所から、どのように供給されているか
知りたかったが、こんなにも多くに人や環境の役にたっているかと思うと
更に誇りが持てるようになった。
集成材に対する偏見を持っている人には是非見てもらいたいものである。