コンパクトでありながら開放する住まい
延床面積は約30坪(98.06㎡)。現代の暮らしにフィットするコンパクトなサイズ感でありながら、決して狭さを感じさせない、伸びやかな空間を目指しました。
設計の鍵となったのは「つながり」と「仕切り」のバランスです。各空間は緩やかにつながり合い、広がりを感じさせますが、生活シーンに合わせて引き戸を閉めれば、個々の部屋として機能します。家族の気配を感じつつも、プライベートもしっかり確保できる。そんな柔軟な設計思想が込められています。

外観には、味わい深い「県産杉」をふんだんに使用しました。その佇まいは、かつて多くの人が親しんだ「木造校舎」へのオマージュ。どこか懐かしく、見る人の心を和ませるデザインです。周囲の景観に対して主張しすぎず、優しく調和する建物は、住まい手だけでなく地域の皆様にも愛される風景となることを願っています。

南面の大きな窓には、日本家屋の美意識を感じさせる「格子戸」を設置しました。これは単なるデザインだけでなく、機能的な役割も果たします。夏は強い陽射しを遮りながら心地よい風だけを招き入れ、道路からの視線もさりげなくカット。季節や時間に合わせて光と風をコントロールし、快適な室内環境をつくります。

LDKの主役は、キッチンからリビングへと一直線に伸びるテーブルカウンターです。素材には、雪国の厳しい冬に耐えて育ったブナ材「スノービーチ」を使用。白く美しい木肌が空間に明るさを添えます。 料理をする人の手元から、リビングで寛ぐ家族へと続くこの場所は、食事をするだけでなく、お子様が勉強したり、ご夫婦で晩酌を楽しんだりと、多機能なステージ。「楽しさの中に機能性を持たせた場所」として、家族が集う時間を温かく演出します。
物件概要
種別:新築
用途:個人住宅
延床面積:98.06㎡